スタンダード・ローテション変更に思うこと。
2016年10月27日 Magic: The Gathering1年半ローテを発表した時WotCは相当自信をもっていたので、わずか一回の春ローテを経験しただけで全てを元に戻したというのはかなりの驚きでした。
思えば半年ローテが発表されたのはタルキール覇王伝の発売時で、ローテ変更にまつわる問題点などは、フェッチランド採録の話題でかき消されていましたね。懐かしい。
ローテ後の判断がここまで早かったのは、関係者からのフィードバックと合わせて数字の上で明らかな後退が見られたからだと思います。下記は私の妄想も含まれてます。
半年ローテのWotCの意図
・スタンダードでのカードの有効期限を短くすることで、メタの活性化を図ることができる。
・カードプールを常に5-6エクスパンジョンと薄くすることで、開発陣によるスタンダードの設計を管理しやすくする。
・1年1ブロック+基本セットの時は年後半のセットに息切れ感があり盛り上がりに欠けていた。年2ブロックにすることで、後半セットにも年前半と同様の盛り上がりを演出したい。
・メタの活性化、半年ローテーション、年後半ブロックの梃入れでスタンダード・プレイヤーは常に新しいエキサイティングなデッキを目にすることになり、プレイ人口は増えるだろう。また回転が速くなることで、ブースターパック・シングルカードの購入意欲がわき、メーカー及び小売店の売り上げ増につながる。
実際に起きたと思われること。
・ローテによりメタは活性化した。ただし唯一残ったデッキ、カンパニーがその後環境を席捲してしまった。(コレクテッド・カンパニー自体がタルキール覇王伝、運命再編の存在を前提として作られたカードだったのではないか?)
・スタンのプールが小さくなったことで、カードプールの管理はしやすくなったはず。ただ前述のカンパニーが前環境を支配してしまっため、本当に機能してたかどうかは不明。
・1年2ブロックとしたことで、過渡期となるSOIブロックに無理が生じた。もともと3エクスパンジョンを予定していたBFZを組み込まざるを得ず、人気次元であったイニストラードの扱いが中途半端になってしまった。イニスト好きだった人からは失望の声も(私です)。
・半年ローテは、公式の発表通り「ついてこれない」人を量産した。短すぎるローテのため、カジュアル志向で数ヶ月かけてゆっくりカードを集める人は脱落。数ヶ月マジックから離れると復帰が難しくなりそのまま脱落。新規はどの時期に始めたとしても、大金はたいて構築したデッキの寿命が4-5ヶ月しかない現実に戸惑い、参入できない。
・上記の理由により16年4月以降のプレイヤー人口及び売上高の成長鈍化ないしは減少が顕著となった。
・上記構築デッキの短命化は問題となったが、スタンダード・カードの短命化(最大2年→最大1年半)は構築デッキの短命化が顕著になるまでは特に話題にならなかった。
今後について
・失敗した事実を直視し、すぐに対応策を実行したことは評価に値すると思います。プランAが失敗したときのリカバリープランBが当初から検討されていたかどうかは分かりませんが、すぐにローテを1年に戻したので、傷はこれ以上深くならないことを祈ります。ただココまで対応が早かったのは、WotCが想定していたワーストケースよりも更に状況が悪かったのかなと思います。
・何をしてもスタンダードに客は付いてくるというのは幻想だったとWotCは認識しでしょう。今後はスタンダードの地域大会にも梃入れ(特別パックの配布)が計画されているようですので、再びスタンダード人口が増えることを期待しています。僕の街は以前よりスタン過疎地でしたので、土曜日にFNMレベルの大会があるとホントにうれしい。
・今後発生するであろう問題点は、再びメタが停滞すること。全く想定していなかったギデオンやエルドラージが、アモンケットまで残ること。カラデシュも寿命が2年となり、すでに開発が終わっている(可能性のある)2018年後半ブロックに影響があることあたりでしょうか。開発陣の再調整にも期待しています。
思えば半年ローテが発表されたのはタルキール覇王伝の発売時で、ローテ変更にまつわる問題点などは、フェッチランド採録の話題でかき消されていましたね。懐かしい。
ローテ後の判断がここまで早かったのは、関係者からのフィードバックと合わせて数字の上で明らかな後退が見られたからだと思います。下記は私の妄想も含まれてます。
半年ローテのWotCの意図
・スタンダードでのカードの有効期限を短くすることで、メタの活性化を図ることができる。
・カードプールを常に5-6エクスパンジョンと薄くすることで、開発陣によるスタンダードの設計を管理しやすくする。
・1年1ブロック+基本セットの時は年後半のセットに息切れ感があり盛り上がりに欠けていた。年2ブロックにすることで、後半セットにも年前半と同様の盛り上がりを演出したい。
・メタの活性化、半年ローテーション、年後半ブロックの梃入れでスタンダード・プレイヤーは常に新しいエキサイティングなデッキを目にすることになり、プレイ人口は増えるだろう。また回転が速くなることで、ブースターパック・シングルカードの購入意欲がわき、メーカー及び小売店の売り上げ増につながる。
実際に起きたと思われること。
・ローテによりメタは活性化した。ただし唯一残ったデッキ、カンパニーがその後環境を席捲してしまった。(コレクテッド・カンパニー自体がタルキール覇王伝、運命再編の存在を前提として作られたカードだったのではないか?)
・スタンのプールが小さくなったことで、カードプールの管理はしやすくなったはず。ただ前述のカンパニーが前環境を支配してしまっため、本当に機能してたかどうかは不明。
・1年2ブロックとしたことで、過渡期となるSOIブロックに無理が生じた。もともと3エクスパンジョンを予定していたBFZを組み込まざるを得ず、人気次元であったイニストラードの扱いが中途半端になってしまった。イニスト好きだった人からは失望の声も(私です)。
・半年ローテは、公式の発表通り「ついてこれない」人を量産した。短すぎるローテのため、カジュアル志向で数ヶ月かけてゆっくりカードを集める人は脱落。数ヶ月マジックから離れると復帰が難しくなりそのまま脱落。新規はどの時期に始めたとしても、大金はたいて構築したデッキの寿命が4-5ヶ月しかない現実に戸惑い、参入できない。
・上記の理由により16年4月以降のプレイヤー人口及び売上高の成長鈍化ないしは減少が顕著となった。
・上記構築デッキの短命化は問題となったが、スタンダード・カードの短命化(最大2年→最大1年半)は構築デッキの短命化が顕著になるまでは特に話題にならなかった。
今後について
・失敗した事実を直視し、すぐに対応策を実行したことは評価に値すると思います。プランAが失敗したときのリカバリープランBが当初から検討されていたかどうかは分かりませんが、すぐにローテを1年に戻したので、傷はこれ以上深くならないことを祈ります。ただココまで対応が早かったのは、WotCが想定していたワーストケースよりも更に状況が悪かったのかなと思います。
・何をしてもスタンダードに客は付いてくるというのは幻想だったとWotCは認識しでしょう。今後はスタンダードの地域大会にも梃入れ(特別パックの配布)が計画されているようですので、再びスタンダード人口が増えることを期待しています。僕の街は以前よりスタン過疎地でしたので、土曜日にFNMレベルの大会があるとホントにうれしい。
・今後発生するであろう問題点は、再びメタが停滞すること。全く想定していなかったギデオンやエルドラージが、アモンケットまで残ること。カラデシュも寿命が2年となり、すでに開発が終わっている(可能性のある)2018年後半ブロックに影響があることあたりでしょうか。開発陣の再調整にも期待しています。
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